効果があるのか?うつ病の治療薬

うつ病に悩む患者の数は年々増加しています。インターネットをはじめとする各種メディアでうつ病について取り上げる機会が増えたことがその一因であると考えられますが、うつ病罹患者が増加していることから、うつ病の治療法についてもいろいろな角度から注目され、分析されるようになってきました。

そのため、うつ病の治療薬に関しても日進月歩の進化を続けていますが、かつてのうつ病治療薬というと、今では考えられないような恐ろしい薬を使用していたということもあって、現在なお、うつ病の診断を受けながらも投薬治療は気が進まないという人もいるようです。

しかし現在では、うつ病の治療薬を利用しても、昔の治療薬のように激しい副作用に襲われるようなことは基本的にはありません

したがって、幻覚や幻聴などと言った大きな副作用の心配はそれほど気にする必要はないと言えます。

それよりも、薬を使わずに症状が悪化してしまうことのほうがずっと問題が大きいと言えるのがうつ病ですから、あまり我慢しないで、薬を使うようにしましょう。

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うつ病で使われる薬の種類

ちなみに、うつ病で使われる薬はいくつかの種類に分けることができます。

たとえば、「抗うつ薬」、「抗不安薬」、「抗精神病薬」、「睡眠導入薬」などがその代表的なものになります。

特に抗うつ薬はさらにいくつかの種類に分けることができます。

副作用が少なく、最近になって認可が下りたのが、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」と「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」というふた種類の薬です。

SSRI系の薬では、「デプロメール」、「ルボッグス」、「パキシル」などの薬が有効であると考えられており、SNRI系の薬では、日本でも認可されている「トレドミン」が有効であると言われています。



という点で非常にすぐれた薬であると言えます。

ただ、薬の性質自体が改善されたとはいえ、依然として薬の服用には慎重を期す必要があることは言うまでもありません。

とにかく精神疾患の治療薬には禁忌が多いですから、薬を利用する場合は、医師の処方箋にのっとって服用することが非常に重要です。


最近ではインターネットなどでも安価で購入できるうつ病治療薬が大量に出回っていますが、それらの薬は、許認可の部分まで含めて安全性が確認できるケースは非常に稀ですので、できる限りインターネット経由でうつ病治療薬を利用することは控えるようにしていただきたいと思います。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

今、日本で一番使用されている抗鬱薬で今までの抗鬱剤に比べ副作用が少ない事で注目を浴びている薬です。ただ、今までの副作用は軽減されたが、



も見過ごすわけには行きません。副作用が少ないと言われていますが個人差がかなりあるものの吐き気、むかつき、食欲不振、便秘などの副作用があると報告されています

シグナル伝達をする接合部位でにおけるセロトニンとノルアドレナリンの再吸収を阻害し神経伝達物質の濃度を増加させてうつ病を改善させる次の世代の抗うつ薬として注目されている抗鬱薬ですが効き始めるのに2週間から2ヶ月くらいかかると言われています。

基本的に毎日飲む薬ですがジェネリック薬は発売されていませんので少し薬代は高くなります。

うつ病向け薬剤のリフレックスについて

うつ病向けの新薬が続々と開発されていますが、それぞれが従来の薬とは異なる特徴を持っており、うつ病患者さんにとっては非常に期待感が大きくなってきているのではないでしょうか。

そして、今回もまた新たに開発された抗うつ剤をご紹介したいと思います。その抗うつ剤とは「リフレックス」と呼ばれる薬です。

製品名ではなく、一般名(成分名)では「ミルタザビン」呼ばれます。

リフレックスは、「うつ病」に対して抗うつ剤として作用するのはもちろんですが、そのほかにも「パニック障害」、「強迫性障害」、「社会不安障害」などにも効果があるとされる薬です。

新薬とは言っても、世界的に見ればすでに実用化されて久しい薬であるといえるのが、このリフレックスという薬の特徴です。はじめに認可されたのが、1994年のオランダでした。

我が国ではそこから遅れること15年の2009年に認可され、現在は実用化に至っています。その意味では、従来とはまったく異なるタイプの抗うつ剤であるというほどでも実はありません。

とはいえ、リフレックスにもほかの抗うつ剤と同様、特徴的な作用がありますので、これについてご紹介したいと思います。


従来の抗うつ剤の多くは、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内分泌成分の取り込みをブロックすることで、抗うつ作用を期待するというタイプであり、これが我が国の抗うつ剤ではもっともポピュラーなタイプであるといえます。

しかしこのリフレックスは、「ノルアドレナリン作動性・特異性セロトニン作動性抗うつ薬」というタイプに分類される薬であり、これは、セロトニンやノルアドレナリンを分泌させるまでのプロセスが従来とは大きく異なることを意味します。

結果的には、どちらも「セロトニンやノルアドレナリンの分泌量を上昇させる」ことによって、抑うつ状態を解消するという効果をもたらします。

と、このように書くと、何かものすごく革新的な新薬のように錯覚される方もいるかもしれませんが、



というのも、実はこのリフレックスという薬化学構造を分析してみると、従来からあった抗うつ剤である「テトラミド」の化学構造とほとんど同じであることがわかるのです。

したがって、「新薬」というよりは、どちらかといえば「ジェネリック新薬」に近いといえるかもしれません。

ただし、リフレックスは厳密にはテトラミドのジェネリック新薬というわけではありません。ですから、それほど革新性はないものの、安心感は比較的大きい薬であるといえるでしょう。

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うつ病向け薬剤のサインバルタについて

うつ病の薬の中でも、「セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬(SNRI)」のグループに分類される抗うつ剤で、かなり効果が高い薬剤があります。

その薬剤とは、「サインバルタ」という薬剤です。サインバルタの主成分は、「デュロキセチン」です。白に薄いピンクのキャップがかぶさった、見た目はとてもかわいらしい薬です。

しかし、その効果は非常に高く、多くのうつ病患者さんに支持されている薬です。

サインバルタは、世界的に言えば2004年にはもうすでに実用化されていましたが、日本国内においては、2010年に実用化された、まだ比較的新しい薬であるといえます。

なおこの「サインバルタ」は、SNRI系の薬としては国内で2番目に許認可を受け、実用化された薬です。

ちなみに、国内で最初に許認可を受けて実用化されたSNRI系抗うつ剤は、「トレドミン」という薬でした。

抗うつ剤の多くが、強い副作用を呈します。もちろんこのサインバルタも同様であると考えるべきです。

ただ、抗うつ剤の副作用の中でももっとも顕著に表れやすい「眠気」に関しては、たとえばリフレックスなどと比較すると、このサインバルタは非常に軽度であるといわれています。

しかしそれで効き目が小さいかといえば決してそんなことはありません。また、糖尿病を罹患しているうつ病患者さんにとっても、



といわれているのが、このサインバルタという抗うつ剤の特徴です。

ただ、眠気と糖尿病患者への副作用以外の副作用となると、かなりいろいろな種類の副作用が報告されています。

たとえば「吐き気」は非常に多くのサインバルタ服用患者が訴えています。ほかにも、「のどの渇き、口の渇き」、「頭痛」、「便秘」、「下痢」、「めまい」、「だるさ」など、抗うつ剤の副作用としては典型的とも思われる副作用は、ひととおり確認されていますので、サインバルタの服用に際しては、この点には注意が必要です。

ちなみに、「吐き気」を訴える人の多さは、セロトニン作用が非常に強いためであると説明されることもあります。

それと、カプセルに内包された薬剤であることからもわかるように、このサインバルタはいわゆる「腸溶性」の薬剤であり、強い副作用を発症したときに、分量を減らすことができないという点がデメリットであるといえるでしょう。

腸溶性の薬剤は、カプセルから出して薬剤だけを直に服用することは禁忌とされますので、そういう飲み方は絶対にしないようにしてください。

うつ病向け薬剤のメイラックスについて

うつ病の薬剤は古くからかなり種類が多く、改良を繰り返し、徐々に利用者にとって使いやすい形となって新たな薬が実用化されています。

今回は、そんな数ある抗うつ剤の中でも比較的古典的な薬をご紹介したいと思います。

まあ古典的とは言っても、1989年に明治製薬から発売されている薬ですので、抗うつ剤の歴史を考えればまだまだ新しい部類に入る薬であることは間違いないでしょう。

その薬とは、「メイラックス」という名前で呼ばれる薬です。


メイラックスは、ベンゾジアゼピン系の「マイナートランキライザー抗不安剤」に属する薬で、抑うつ状態の解消のほか、不安・緊張の緩和、睡眠障害の改善、心身症への効果など、広い範囲での精神障害に効果的な薬として知られ、すでにたくさんのうつ病患者さんが利用しています。

また、メイラックスのジェネリック新薬として開発された「メデタックス」、「アズトレム」、「ジメトックス」、「スカルナーゼ」、「トランザクト」、「レストジール」、「ロンラックス」などといった、中にはけっこう有名なジェネリック薬品もすでに実用化されています。

ということで、メイラックスは比較的安心感が大きい薬であるといえるでしょう。

メイラックスの効果・効能は、どちらかというと



されます。ですから、鎮静作用の効果は比較的どんな状態でも得やすいといえるでしょう。

興奮状態から脱するときや、過度な不安を払拭したいとき、眠れないときなどに適量を守って服用することで、効果を見込むことができます。

ただ、効果が非常に強い薬ですから、それだけに副作用には十分注意しなければなりません。

特にメイラックスは、神経に直接働きかける効果があるため、一般的な抗うつ剤の副作用とは少々違った症状で現れるケースも見られます。

というのは、メイラックスはごくごく軽微な、健康を害さない程度の筋弛緩が見られる場合があります

しかし、これを大量に服用することで、健康に問題をきたす可能性があることから、服用には十分な注意を必要とする薬であるといえます。

もちろん服用に際しては、メイラックスに限らず、十分な注意が必要となることは言うまでもありませんが、メイラックスは特に注意して服用してください。

また、メイラックスは非常に持続性の高い薬剤として知られています。そのため、1日に1錠だけでも効果が持続するという人も中にはいます。

ですから、経済的な負担が小さくてすむというメリットが大きいといえます。

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