沢山ある!うつ病の治療法

さて、そして自分がうつ病であると診断された場合にはどのような治療になるのかと言いますと、これはその症状や段階によって治療が異なってくるということをまずは認識しなければなりません。

とは言え、初期的症状と中期的症状のうつでは、通院治療と投薬治療、さらには買うセリング治療が施されることが圧倒的に多いです。

かつてはモルヒネのような薬物による投薬治療が行われていた時代もありましたが、現在では基本的にはそういった薬物が投与されることはありえません。

薬についても非常に進歩がみられる分野です。

うつ病に対する薬物療法は、抗うつ薬が主体となり、 三環系・四環系、SSRI・SNRI、NaSSA が主に用いられる(加 藤, 2014)。 看護は、作用と有害作用を観察し他職種と情 報を共有するとともに、服薬の継続への支援を行う。

引用元:薬物療法における看護 – うつ病看護ガイドライン

ただし、末期的症状の場合、入院治療が必要になることもまれにありますので、症状や段階によって、適宜判断を下す医師の指示に従うことが重要と言えるでしょう。

自覚することが難しい病気ですので、

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うつ病に対する認識

うつ病に対する認識について、かつてはずいぶんとひどい時代がありました。

というのも、うつ病患者は「怠け病」などと揶揄されていた時代もあり、精神疾患ではなく、単なる怠け心がそうさせているだけであり、病気などではないと鼻で笑われた時代もあったわけです。

しかし、近年ではうつ病に対する認知度は非常に高くなり、自分がうつ病なのではないかと自分で勝手に判断してしまうような人も現れるほどになりました。

それがよいことであるかどうかは正直判断できませんが、しかし少しでもその疑いがあると考えるのであれば、悩んでいないですぐに病院で検査してもらうことをおすすめします。

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うつ病の治療法と種類

うつ病の治療法の基本は



と言われています。基本的な治療法の他にも、いろいろな治療の種類があるのでご紹介しましょう。

まず基本的な治療方法というと、薬物治療と休養の2つとなります。比較的うつ病の場合、治療に時間がかかると言われていますが、個人差があるのではっきりした期間は区切ることができません。

症状がおさまるまでに大体6~8週間、その後症状がでないための治療は大体16~20週間と言われています。

つまりスタート時から考えると約2年は必要だと言えるでしょう。ストレスから遠ざけて、自分を慈しむことを考える時間を大切にすることが重要です。

その中で適度な運動や趣味なども広げてみるといいでしょう。では薬物治療以外の方法についてのご紹介です。

【認知行動療法】
精神療法の一つとして使われるものです。認知に働き掛けるものです。週1回約45分、12~16回のセッションが行われるものです。

短期間に気分の改善が期待できます。今までの自分の認知のパターンを知り、ストレスを減らす考え方を身に付けていきます

認知療法・認知行動療法は、何か困ったことにぶつかったときに、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法として、いまもっとも注目を集めている精神療法です。「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、心のストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます

引用元:認知療法・認知行動療法とは‐厚生労働省こころの健康科学研究事業


【対人関係療法】
毎日感じるストレスの中でも、人間関係はとても難しいものです。特に身近な人とのトラブルには対人関係療法がおすすめです。

人間関係と症状のつながりを意識し、人間関係の対処方法で症状も同時に軽減していきます。

【SST】
ロールプレイでスキルを身に付ける方法です。特に社会生活技能訓練の一つとなります。うつ病などで低下してしまった生活のスキルをLため、訓練をしていく方法です。

医師、看護師、審理し、精神保健福祉士、作業療法士などがサポートします。

【森田療法】
不安や苦痛、恐怖によって生活が難しくなっている状態から抜け出るための精神療法となります。

自分の気分や感情などを取り除くことではなく、その感情はそのまま受け入れて、出来ることに取り組むという方法となります。

【漢方療法】
漢方を摂取することで、気分を高めて行く方法ですが、まだ十分な報告はありません。

【光療法】
体内時計を調整することで、精神と体の調整を目標とする方法もあります。

【生活リズム療法】
生活スケジュールを立てて、それに従って正しい生活リズムをつけて行く方法です。このようにいろいろな方法があります。

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うつ病の絵画療法について

うつ病患者の絵画というと、インターネット上にいろいろなタイプの絵が掲載されていたりして、むしろ閲覧者の好奇の目にさらされてしまうようなイメージもないではありません。

しかし、うつ病患者に絵を描かせるのは、もちろんおもしろがるためではありません

うつ病を発症してしまうと、あらゆる思考や動作が消極的になるという特徴的な症状が現れるため、自分のこころの内を表現することすらしなくなってしまう患者さんが多いのです。

そこで、患者さんのこころの内面を表現してもらうことを目的として、絵を描いてもらうというケースもあるのです。

よく勘違いされる方もいますが、患者さんに絵を描いてもらって、その絵を参考にして、こころの状態を判断するのではないかということがときおりささやかれたりもします。

しかし、その手のチェックテストというのは、わざわざ絵を描くようなことをしてもらわなくても十分可能です。

むしろ絵でないほうが正確なこころの状況を把握することができるため、絵を描いてそれで判断するようなケースはほとんどないと言っていいでしょう。

ただ、あまりにも重度なうつ状態の患者さんに絵画療法を施す際には、描かれた絵からこころの内面を読み取るというケースもまれにあります

これを「絵画療法」と呼びます。ただし、絵画療法に関しても、患者さんに絵を描いてもらう目的は、こころの状態の「チェック」というニュアンスではありません

むしろ、こころの状態を知るための手がかりを得るために、その絵の内容を分析するというケースが多いです。

そしてもちろん、今後の対処という意味合いも強くその分析の中に含まれています。

ですから、こころの状態をできるだけ正確にチェックしたいということであれば、わざわざ絵を描くような必要はないわけですから、絵画療法というのは、



であるといえるはずです。とはいえ、絵画療法を実施する側のメリット以上に、絵画を描く患者さん側のほうがメリットは大きいというのも注目すべき点です。

というのも、うつ病を発症して何をやっても集中、注意が散漫になってしまいがちの患者さんが、かなり高い集中力を見せてくれるのが、「絵を描いているとき」なのです。

集中は、うつ病に関しても非常に大切なファクターなのです。それだけに、もっとこの絵画療法がポピュラーなうつ病治療方法として採用されてほしいという気もします。

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薬に頼らないうつ病治療~これはすごかった!

うつ病の治療というと、お医者さんは必ずと言っていいほど「薬の重要性」について力説しますが、中には、



これはころの、一般的な病気のように、身体のどこかが明確に悪いということではないため、必ずしも薬がなければ完治できないというわけではありません

もちろん、薬を使わずに・・・というケースは非常にまれではありますが、特に症状が比較的軽度な場合、可能性としてなくはありません。

そして、薬に頼らずにうつ病を改善した例として時折紹介されるのが、「整体」とか「カイロプラクティック」といった、どちらかと言えば東洋医学のテリトリーです。

整体やカイロプラクティックは、基本的には「外科」のようなイメージでとらえられがちですが、しかし実際には、こころにも効果的な作用をもたらすことがあるのです。

整体で直した元うつ病患者の方の声には、「これはすごかった!」というような、ほぼ完ぺきな治療があったというものもあります。

うつ病が「こころの病気」であることは間違いありません。しかし、こころは往々にして身体と密接に関係しあいます

ですから身体の不都合が直接的な原因となってうつ病を発症するというケースも決して珍しいことではないのです。

実際、うつ病を発症した患者さんの多くが、「頭痛」や「肩こり」を訴えるというケースはほとんどの患者さんに見られます。これは、それだけ



ということになるのです。ですから、こころの病を改善するためには、身体の不都合を改善するという考え方は、実はけっこう理にかなった考え方であるともいえるわけです。

そして、整体にはリラクゼーション効果があるといわれています。

力を抜いて横たわり、マッサージを受けるわけですから、緊張が連続しやすいうつ病患者さんにとっては、非常に理想的な環境にあるといえるのです。

だったらアロマテラピーはもっと理想的かという質問もありますが、この場合、整体のように身体の不都合を改善することができなくなってしまうので、やはり結果的には整体のほうが効果は高い可能性が大きくなるわけです。

もちろん、うつ病の治療で「これはすごかった!」というレベルの治療がそう簡単に見つかるかというと、これは正直そんなことはないと答えなければならなくなるわけです。

しかし、いろいろな方向からアプローチするというのは、とても良い考え方であるといえるでしょう。

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うつ病の治療などに対するガイドラインについて

うつ病治療のガイドラインについてご紹介しましょう。まず患者が診察に来た場合に行う診断基本。治療についてのガイドラインはこのようになっています。

まず「毎日の抑うつ気分」「興味、喜びの著しい減退」「急激な体重の減少や増加」「睡眠障害」「精神運動性の焦燥、制止」「易労働性、気力減退」「無価値感、不必要な罪責感」「思考力、集中力の減退」「自殺願望」などの中から5つ以上が2週間以上ずっと存在している場合

これらの症状によって苦痛を感じたり、社会機能の損出を引き起こしている。身体の疾患によるものや薬物によるものではない場合はうつ病と診断されます。

治療はうつ症状の改善と機能的回復を目指すものとします。抗うつ薬の単剤治療が基本となり、症例に応じてベンゾジアゼピン系を併用します。第一選択約はSSRI、フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン、SNRIとします。

初期投与量からスタートして効果が感じられるまで維持量まで増量し、十分期間を使って服用する

休養できる環境をつくるように配慮する。自覚がおっくう感のみになったときに、生活リズムを整え、軽い仕事からスタートする。うつ病を繰り返す場合は年単位の維持治療を考える。

家族へのポイントとしては、うつ病は怠け病でないこと。治療の対象となることを説明。治療によって完治することの期待できる病気であることを伝えます。

初期の治療では十分に心理的な休養が必要となります。回復期には頭と体の両面からのリハビリも重要であり、リハビリで小さな達成感を溜めていくことが必要であることも説明します。

もし専門医ではない場合は、診断に迷ったケース、自殺の危険が高いケース、若年者、躁症状の既往があるケース、脳の品質的障害があるケース、アルコール依存症があるケース、重症なうつ症状のケース、パニック障害が疑われるケース、入院が必要なケースなどの場合、または必要性を感じる場合は専門医に紹介すべきです。

他には処方する薬の種類などが選択できるように示されています。

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うつ病の最新治療法とは

うつ病の最新治療法というと、やはり



ではないでしょうか。TMSの特徴は、薬物治療法など今までの治療とはまったく違った画期的な方法であること。そして薬物治療のような



うつ病は脳機能低下により発症しますが、そのメカニズムに沿った治療
です。

どのような人に向いている治療法かというと、うつ病、あるいはうつ症状がなかなか治らない。特に数十年治療しても効果があまりない人。

そして向精神薬の服用に抵抗感があったり、できるだけ避けたいと思っている人。また薬の副作用でつらいと感じている人。

他にも電気痙攣法などはしたくない、副作用が気になる人や副作用の少ない治療をしたい人。また他の治療法が効かなかったり、満足できる効果が無かった人におすすめです。

これはアメリカからやってきた治療法で、日本の厚生労働省に当たるアメリカ食品医療品局FDAからも2008年に許可を得ています。

うつ病の他にも脳卒中の後のリハビリ治療としても使用。うつ病を発症している脳は血流や代謝が落ちてしまっているため、そこを磁気治療によって改善していきます

また判断機能、意欲、興味を司る背外側前頭前野の機能が低下しているため、磁気刺激で活性化させます。

それによって意欲、思考力なども正常になり、いろいろなものに興味が持てるようになってくるのです。

その結果臨床費の評価としてTMS治療を6週間した場合、治療に反応ありが58.8%、症状の改善が37.1%。患者の自己判断でも治療に反応ありが56.4%、症状が改善が28.3%となっています。

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