どうやって判断するの?うつ病の診断方法

一般的な病気の場合、MRIやレントゲンを撮るなどして、あるいは血液検査をしたりして、その病気に該当するかどうかを判断するケースが圧倒的に多いですが、うつ病の診断方法は、そうした



というのが正直なところです。実際、うつ病であるか否かの判断材料として、「うつ病診断のセルフチェック」が数多くのウェブサイトに掲載されています。

しかし実際のところ、専門の医療機関で検査してもらう際にも、基本的には



内容のチェックテストを行うことになります

ただ、yesの数がいくつ以上あるから・・・といった内容ではなく、もっと本質的な部分に踏み込んで、結果を分析されることになります。

これが、しかるべき病院と民間のチェックテストとの大きな違いといえるでしょう。セルフチェックのテストの場合、はっきり言って、



ですから、うつ病の診断方法としては、少々甘いところがあります。

しかし、内容的に似かよったチェックテストであっても、精神神経科で行うテストの場合、結果そのもよりも、結果に至る思考のプロセスをよく観察することになります

つまり、脳が正常に思考しているのかどうかによって、うつ病かどうかの判定が異なることになるわけです。

このように、うつ病の診断方法は、多くの場合、民間で実施されているチェックテストと同じような方法がとられることになるわけです。

しかし、うつ病にはいろいろな種類があるということに関しては、十分注意しなければなりません。

もちろん、しかるべき診断方法で診断されたそれぞれのうつ病については問題ありませんが、セルフチェックを施すときには注意が必要になります。

誤解されやすいのが、一般的なうつ病と、いわゆる「新型うつ病(非定型うつ病、現代型うつ病)」では、同じ診断方法がとられないという部分です。

厳密にいえば、新型うつ病の場合、うつ状態に至る原因が一般的なうつ病とは異なるため、たとえばセルフチェックテストによってこれを判断するのはそう簡単なことではないということになります。

ですから、従来型のうつ病と新型うつ病とを同じスケールでチェックしようという考え方は少々危険であるといわなければなりません。

混同されがちな従来型うつ病と新型うつ病とは、それぞれしかるべき診断方法によって診断された結果だけを信用すべきであるといえるでしょう。

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血液検査によるうつ病の診断

日本においては、従来うつ病を血液検査で診断することはできませんでした。しかし、ここにきて国内でも



ようになりました。これは、日本が諸外国に先駆けて道を拓いたというわけではなく、むしろこの分野に関しては、日本が後れを取っていたと考えられます。

血液検査によってうつ病の診断を下すことができるメリットは、やはり、チェックテストのような形で診断してしまうと、気分や体調によっても誤差が生じやすいという、そのデメリットをきれいに解消することができるという点で大きいのです。

また、チェックテストの結果が同じであっても、これを判定する医師の裁量によって、診断結果が異なるというようなケースも比較的起こりやすく、従来はこのあたりがうつ病診断の難しさであると考えられてきました。

血液検査によって、そういった部分を解消することができるようになったというのは、非常に大きなメリットになるのです。

では、なぜこれまで長きにわたって認可されなかった血液検査がここにきて急に認可されるに至ったかというと、これは、どんな人でも簡単にうつ病診断をすることができる



ことが非常に大きかったといえるでしょう。

しかも、血液検査の費用は、多少種類によって異なりますが、しかし全体的に1万円~2万円程度の比較的安価な費用で実施することができるという部分も、血液検査の認可に大きく影響したと考えることができるでしょう。

検査の方法は簡単で、うつ病になると血中に多く分泌される成分の血中濃度によって、うつ病であるかそうでないかを判断することになります。

うつ病は脳の病気ですから、脳で分泌されたうつ病特有の神経ホルモンが血中に溶け込むことになり、これが血液検査で一定量を超えているかどうかを判断のめやすいとするのです。

血液検査によってわかることは、もちろん被験者が健常者であるかうつ病を発症しているかということもそうですが、それ以外にも、いわゆる「パニック障害」の判断や、「適応障害」かどうかの判断にも有効であることが発表されています。

「適応障害」、「パニック障害」、「うつ病」は、根本的に大きく異なる病気ではありますが、しかしその症状には互いにクロスする部分があることも事実です。

しかしその特徴を利用するような形で、うつ病の血液検査によってこれらのどの病気を発症しているか、あるいは複数の病気を同時に発症しているか、それとも発症していなかったかということを、だいたい90%を超えるレベルでかなり厳密に判断できるようになったということです。

うつ病の診断基準

うつ病を発症したかもしれないという人が、精神神経科に足を運んで医師に相談すると、いろいろとカウンセリングを受け、そしてチェックテストのようなことを行います。

そして、カウンセリングの内容と、そのテストの結果とから、うつ病であるか否かの判断が医師によってなされるわけですが、自分はてっきりうつ病だと考えていた人が、なぜか「うつ病ではない」と診断されてしまったというケースも非常に多いのです。

まあお医者さんの言うことだから、きっと正しいとは思うけれど、気分は一向にすぐれず、どうも検査結果に釈然としないところがあるような気がしてならない・・・などという人もおそらく少なくないでしょう。

なぜそんなわだかまりを感じるかというと、もちろん診断するお医者さんの中にはある程度明確な診断基準が設けてあるとしても、患者さん本人にはそれが具体的に伝わってこないというケースが多いからです。

そこで、ここでは「うつ病の診断基準」についてお話したいと思います。

うつ病かどうかの診断基準は、まずは発症した時期、現在までの期間などを問診により把握します。

これは、どの程度のうつ病の進行度が考えられるかというところに目的があります。次に、どんな症状が起こるのかということについても問診で聞かれることになります。

ひと口に「うつ病」といっても、うつ病には実にさまざまな種類がありますので、症状の状況を問診するのは、患者がどのタイプのうつ病を発症しているのかということをチェックする上で非常に重要になります。

また、うつ病を発症するきっかけとなったできごとは何かということについても問診されます。

うつ病患者さんの場合、いやなことは忘れたいという自己防衛機制が働きますので、この部分があやふやになることがあります

しかも、症状が進行して、重度になればなるほどその傾向は顕著になりますので、そうしたうつ病の症状の進行度合いを知るという意味合いもそこには含まれています。

また、日常生活や社会生活の中でどの程度うつ病の症状が影響を与えているかということについても問診されます。

これは、当面のうつ状態から早く脱することを目標とするために必要な問診であるといえます。

最近では血液検査なども有効に実施されるようになってきているため、



といえます。そして、できるだけ治療前の状況を知ることによって、どういった方向で治療を進めていくかを判断することが必要になります。

うつ病になりやすい人のための自己診断

うつ病は現代社会の中でとても増えている病気の一つです。目に見える症状がないので、他人には分かりにくいとも言われており、理解されずに苦しむ人もたくさんいます。

そんなうつ病になりやすい人はどのような人なのか

自己診断チェックをしてみると、自分もうつ病と無縁ではないことが判明するかも知れません。

また「もしかしたらうつ病かも?」と気になっても、なかなか脳神経外科、内科、精神科などには足が向きません。そこでまずうつ病の自己チェックをしてみましょう。

では18項目の質問をします。その答えを「ない、あるいはたまに」=0点、「ときどき」=1点、「かなり」=2点、「ほとんどいつも」=3点として、答えを合計していきます。

その合計が10点以下ならうつ病の心配はありません。11点~15点の場合は境界領域として、うつ病になる可能性があると認識しましょう。

16点以上になった場合は、うつ病の傾向、可能性があります。1度診察することをおすすめします。

1)体がだるく疲れやすく感じる
2)騒音が気になる
3)最近気分が沈んだり、重い感じになる
4)音楽を聴いていると楽しく感じる
5)朝がすっきりせずに逆に無気力
6)議論をし出すと熱中できる
7)首筋や肩凝りが強くなっている
8)頭痛がよくある
9)なかなか眠れない、朝早く起きてしまう
10)事故、怪我などしやすい
11)食事が美味しくない、味があまり感じられない
12)テレビを見ていると楽しく感じる
13)息が詰まった感じや息苦しさを感じるときがある
14)のどの奥に何かがつかえているような感じがある
15)自分の生き方、人生がつまらなく感じる
16)仕事のミスが多くなったり、仕事に行きたくなくなる
17)以前もこんな状態になったことがある
18)本来は仕事など真面目に行い几帳面なところがある

16点以上になったときには、早めに病院に相談に行きましょう

病院に行く場合まず診療外科や脳神経外科に行って、うつ病以外の隠れた病気がないか検査することをおすすめします。その上でうつ病であれば精神科の診察を受けるようにしましょう。

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